みぞおちが痛む原因

みぞおちが痛くなる病気には胆石症、たんのう炎、胆嚢癌、腸炎、急性虫垂炎(盲腸炎)、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃癌などたくさんの病気があります。胆嚢は、肝臓から分泌された胆汁を一時貯蔵し、消化の必要に応じて胆汁をおくりだす役割を担っています。胆嚢の病気で、最も多い病気は胆石症です。胆石は、胆汁の中にカルシウムやコレステロールなどの成分がふえすぎ、かたまったためと考えられています。胆石症やたんのう炎などの胆道疾患では、腹痛とともに右背部から右肩にかけて痛みが でることが多く、膵炎や膵臓癌ではよく背部に強い痛みをともないます。
十二指腸は、胃と小腸をつなぐ消化管で、胃から排出された食物を小腸へ送る役割を担っています。また十二指腸の中ほどにあるファーター乳頭部に胆管および膵管が開口しており、肝臓から胆汁を、膵臓から膵液を受けとっています。十二指腸潰瘍では、食事をとると痛みが治まることが多く、出血のために、海苔の佃煮のような黒色便がでることがあります。胃液の酸度が高く、そのため胃の重苦しさや 痛み、胸やけなどが起こり、食事を済ますと胃酸が薄められ一時的に症状が軽くなります。空腹時、夜間などに症状が強くなる傾向があります。食後持続的な腹痛が出現するときには胃潰瘍が考えられ、数時間後に痛みがでるときは胆石症が考えられます。

みぞおちの右側が痛む。背中にかけて痛みがあり黄だんをともなう

慢性膵炎、膵臓癌などの膵臓の病気の可能性があります。これらの膵臓疾患はほどんど同様の症状をしていますので、血液検査、超音波検査、内視鏡検査、CT検査などを受ける必要があります。膵臓は腹壁後部を横にのびている器官で、いくつかのタイプのことなる腺があつまっています。膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、それを消化管に送り込む外分泌腺です。膵臓にできた悪性腫瘍が膵臓癌(すいぞうがん)で進行がとても早いのが特徴です。膵臓癌では一般的に痛みがありますが、進行すると持続性の激痛となり仰向けに寝ていることができなくなります。黄だんをともなうこともよくあります。

みぞおちが痛み、吐き気をもよおす。嘔吐物が褐色で吐血することもある

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎や胃癌の可能性があります。胃の外側表面はなめらかで、内側表面はひだとなって多数の複雑な隆起をつくっています。これが食物と消化液の混合を助け、混和物を胃から小腸に送りこむ働きをします。胃潰瘍(いかいよう)は、胃から分泌される胃酸と、胃酸から胃壁を守る粘液の分泌とのバランスが崩れ、胃酸によって胃壁に穴が空き、痛みを感じたり、場合によっては出血を起こす病気です。胃潰瘍や胃癌で、食後に痛みを感じることが多く、十二指腸潰瘍では、空腹時に痛みを感じることが多い。

みぞおちが痛み肋骨下側にそって腹部右側や右肩にも痛みがある。

胆石症の可能性があります。胆石は、肝臓から分泌される、胆汁の成分が固まって胆嚢に溜まる物です。胆石が胆嚢管にできると、胆汁がながれにくくなり、細菌に感染しやすくなって急性たんのう炎を起こします。悪化すると胆嚢に穴があいたり、腹膜炎をおこしたりします。急性たんのう炎を何度も繰り返すと慢性胆嚢炎や胆嚢癌になることもあります。脂肪食、過食、暴食などをしたのち数時間して、右上腹部にけいれん性の腹痛が出現すれば、胆石症の可能性があります。背中や右肩に痛みがでることもあります。吐き気や嘔吐をともなうこともあり、発熱や黄だんがあれば重症で、早急な治療を必要とします。胆石症に対する治療法には、胆石溶解剤を用いる内科的療法や内視鏡を用いて石をとる療法、対外衝撃波を用いいる方法、開腹や腹腔鏡による胆嚢摘出手術などがあります。

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